伊勢神宮では20年ごとに式年遷宮(しきねんせんぐう)といって、境内の建物をまっさらに建て替える儀式が続いています。
出雲大社でも平成25年、実に60年ぶりに遷宮が行われました。
2024年の伊勢神宮の参拝者は754万人だったそうです。

ちょっとした巨大テーマパークに近い集客数です。
さらに、私達はお正月には初詣をし、おみくじを引いたりしてきました。
誰が始め何を教えるのか?
このように人気のある神道は、
実は、
開祖も、宗祖、教義もないのであります。
誰が始めたのかもわからないし、どんな教えなのかもわかりません。
はじまりがあまりにも昔だったので、なーんも残っていないのです。
よって、神社の中心には実質的に何もないのです。
世界の三大宗教
ユダヤ教には神としてのヤハウェがおり、その教えは旧約聖書にしたためてあります。
キリスト教にはキリスト、主、精霊が三位一体となって存在し、その教えは新約聖書に書かれています。
画像
さらに、イスラム教には、神としてアッラーがおり、その教えはコーランに書かれています。
ついでに言うと、これら三大宗教の神は同一神なのです。
モーセは預言者であり、キリストは神の子(三位一体ですが)、ムハンマドは預言者とされています。
モーセ

ムハンマド

でも、他の宗教からはキリストも預言者とされていて、
version1モーセ
version2キリスト
version3ムハンマド
と預言者はバージョンアップされてきたので、最新バージョンのムハンマドが一番神の声を反映しているとイスラム教徒は言うのです。
仏教は?
仏教も元々人間だったゴータマ・シッダールタが、六道輪廻という生まれ変わりのシステムから解脱され、涅槃に移られたとされています。

現代では、お釈迦様が神と同等の存在として崇められいるわけです。
その教えも、様々な経典に書き記されております。
浄土真宗のように「南無阿弥陀仏」と唱えると、必ず極楽に行けるという夢のような教えから、
禅宗のように、期限までに悟ることができなければ死ななくちゃといった厳しいものまでがあります。
なーんもない神道
神道にはなーんもありません。
そもそも天地を想像した主体がないのです。
「古事記」の冒頭で、「天地始めて開けしとき、高天原に成れる神の名は、天之御中主神、次に高御産巣日神。次に神産巣日神。・・・」と続きます。
神々が現れた時にはすでに宇宙はありました。
そして、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神ともども何もせずに身を隠してしまいます。
その後、続いて生まれてくる神々も出ては来るものの身を隠します。
伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)が出てきて、やっとこさ日本を作ってくれます。

神道の起源とは?
有史以前には、アニミズム(すべての物事に霊魂や霊が宿っているという考え)が存在していたと言われています。
現代でも、アフリカ、アジア、南米などにその存在が知られています。
それらの自然信仰が神道へ繋がっていったのでしょう。
紀元前13000年から紀元前3000前までが縄文時代とされていますが、そのあたりに起源を持つとされている神社は縄文神社と呼ばれています。
兵庫県では、
・六甲比命神社



・六甲比命神社の磐座は天然に出来たものではなく縄文時代のころ、縄文人たちの手によって巨石を積み上げて出来た人工の磐座と言われています。
に行ってみたいです。
縄文遺跡が発掘されている近くの古くからある神社は縄文神社の可能性があります。
神道の面白さを書こうと思ったのですが、導入部分が長くなりすぎてしまいました💦
一旦筆を置かせていただきます💦
<追記>
知人に少し変わった人がいて、その人を含め数人で伊勢神宮に行ったことがありました。
翌日その人からメールが入りました。
「あそこはなんかおるで。帰ってから体調を崩して寝込んでる。」とのことでした。
我々は、「さすがお伊勢さん、邪を祓う力は一級品やなー」と感心し合いました。
卒業生の面々と熊野本宮大社を訪れたことがありました。
表の伊勢神宮、裏の熊野本宮大社と言われるほどの神社ですので、心静かに境内に足を踏み入れました。
すると、真新しい賽銭箱が、ズラーと五つ並んでおりました。
第一殿 夫須美大神
第二殿 速玉大神
第三殿 家津御子大神
第四殿 天照大神
第五殿 結びの神・祓いの神
な、なんと合理性を追求したシステム。

こんなのが五つズラーッと並んでます。
第四殿で賽銭が切れてしまいました。
もうちょっと熊野本宮らしさを醸し出していただきたかった。
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