「夜と霧」
久しぶりにヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」を読み返しています。

ご存じの方も多いのではないでしょうか。
悪名高いアウシュビッツ収容所に収容された精神科医のフランクルが書き綴った、死ぬことを運命づけられた人々の観察記録です。
例えば、以下のようなことが書かれています。
・人は思った以上に強く、一日一回の水のようなスープを飲み、真冬の寒さの中、薄着で過ごしていても風邪を引かないこと。
・大勢が詰め込まれて、隣同士がくっつきあった状態でも熟睡できること。
・そして、何よりも、運が良い者が生き延びて次の運を引き寄せ、未来をあきらめた者が亡くなっていくこと。
・収容所では、クリスマスになると亡くなる者が多くなる理由は、「次のクリスマスになったら自分たちは開放される」と信じていた者たちが絶望したからだということ。
絶望的な状況の中で、それでも人は希望を持ってチャレンジしながら生きていくのだという観察記録は、読む者の心を打ちます。
フランクル自身も、相当に運の良い人間であるのは間違いありません。
何度も何度も死が目の前まで迫るのですが、幸運にも生き延び、希望を繋ぐのでした。
運の良さ
僕は、何においても運の良さというのが最も大事ではないかと思っています。
「運なんて引き寄せることはできそうにないし、偶然の産物に過ぎない」というのも正論ではあります。
しかし、これから進む未来が良い結果につながるのだと信じ、あきらめないでチャレンジし続けるというのが正解ではないかと思います。
私達は収容所に入れられているわけではないので、チャレンジして失敗しても、またチャレンジできます。
自らが望む未来に向けて、チャレンジを繰り返していくうちに、幸運を引き当てることになるのでしょう。
チャレンジして行きましょう。
エジソンも、「私は今までに一度も失敗をしたことがない。電球が光らないという発見を今まで二万回しただけだ。」という言葉を残しています。
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