古代ギリシャの哲学者アリストテレスが提唱した「五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)」という分類は、2000年以上もの間、私たちの感覚を理解する基盤でした。

しかし、現代科学、特に神経科学は、この古典的な分類が私たちの実際の知覚体験を正確には表していないことを示しています。
現代の研究に基づき、「感覚」の捉え方がどう変わってきているのかを解説します。
🧠 感覚は「チームプレー」:五感の境界線の曖昧さ
五感は独立して働いている、と思っていませんか? 現代の研究は、私たちの知覚体験のほとんどが「多感覚的」であることを示しています。
1. 嗅覚が知覚を書き換える
感覚は密接に結びついています。最も分かりやすい例が、嗅覚と他の感覚の連携です。
- シャンプーの香りが、髪を「より滑らか」に感じさせる。
- ヨーグルトの香りが、低脂肪でも「濃厚」に感じさせる。
このように、嗅覚が触覚や味覚と結びつき、知覚そのものを書き換えているのです。
2. 「味わう」体験の正体
私たちが「美味しい」と感じる体験の大部分は、実は嗅覚によるものです。果物の風味をキャッチする味覚受容体は存在せず、舌(味覚)と鼻(嗅覚)が協力することで初めて、複雑な「風味」が成立しています。
つまり、「五感」という区別は、感覚の連携を無視しており、実際の体験を正確には捉えられていません。
🔍 新しい感覚の世界へ:20種類以上の感覚
イギリスのオックスフォード大学で感覚研究を行うチャールズ・スペンス教授によれば、神経科学者の間では、人間の感覚は22〜33種類あると考えられています。
代表的な「五感以外」の感覚をいくつか紹介しましょう。
| 感覚の種類 | 役割と具体例 |
| 固有受容感覚 | 目で見なくても、自分の手足がどこにあるか、体の位置を把握できる感覚。 |
| 平衡感覚 | 姿勢を保つための感覚。耳だけでなく、視覚や固有受容感覚とも連動している。 |
| 内受容感覚 | 心拍数や空腹感など、自分の体内状態を感じ取る感覚。常に体内からの情報をもとに行動を調整している。 |
| 主体感覚/所有感覚 | 手足を動かしたときに「自分が動かしている」と感じる感覚や、「この体は自分のものだ」と感じる感覚。 |
さらに、私たちが「触覚」と一括りにしている感覚でさえ、実際には痛み、温度、かゆみ、圧力など、複数の感覚に分解できることが分かっています。
私たちが「当たり前」に使っている感覚ほど、実は複雑な要素が集合した「チーム」なのです。
✨ まとめ:世界は感覚の連携プレーでできている
私たちは、目や耳といった限られた窓だけで世界を感じているわけではありません。
数多くの感覚が同時に働き、互いに影響し合いながら、豊かな現実の体験を形作っています。
- 食事が格別においしく感じられる理由
- 乗り物で景色が傾いて見える理由
- 疲れた時に体が重く感じられる理由
これらはすべて、私たちが意識しない「感覚の連携プレー」によって生み出されています。
次に食事をするとき、あるいは道を歩くとき、ぜひ少し立ち止まってみてください。
そこには、五感だけでは説明できない、はるかに奥深い感覚の世界が広がっているはずです。
参照元:ナゾロジー
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