「なかなか覚えられない…」と悩んでいませんか？ それ、あなたの努力不足のせいではありません！ 脳の仕組みを理解して、効率よく記憶に定着させる方法があるんです。桜蔭学園から東大理IIIを経て美容外科医になった「ゆき先生」が、その秘密を教えてくれます。
🙅♀️ 間違った暗記法にサヨナラ！
教科書をただ眺めたり、ノートをひたすら書き写したり…これらは効率的な暗記法とは言えません。なぜなら、脳は情報を目に入れただけでは「大事な情報」として認識してくれないから。何度読んでも覚えられないのは、あなたの努力が足りないのではなく、脳がその情報を重要だと扱ってくれないだけなのです。
また、「長時間やれば覚えられる」というのも誤解です。もちろん、勉強にはある程度の時間が必要ですが、どう時間を使うかが100倍大切！ 集中力が途切れたまま何時間も勉強するより、脳が覚えやすいタイミングで10分を6回に分ける方がずっと効率的です。
✨ 脳を味方につける！ゴールデンタイム暗記術 ✨
実は、脳が最も暗記しやすい時間帯があります。それは、朝と夜！ この時間の使い方を工夫するだけで、記憶の効率は飛躍的にアップします。
① 朝にテストを！脳内整理のゴールデンタイム ☀️
朝は睡眠によって脳内が一番整理された状態。新しい情報が入りやすいだけでなく、思い出しやすい「ゴールデンタイム」なんです。
「朝は集中できない」「ボーッとしてしまう」という場合は、もしかしたら睡眠の質とリズムに問題があるかもしれません。熟睡できるような工夫をしてみましょう。
【MITの研究が示す睡眠の重要性】
マサチューセッツ工科大学（MIT）の研究では、睡眠は「量」よりも「リズム」が重要だと判明しています。
- 睡眠時間が6時間半の学生は、7時間半の学生に比べて成績が50%も低かった。
- 毎日の睡眠時間のズレが30分以上ある学生は、安定している学生に比べ成績が45%も下がった。
- さらに、22〜23時の間に寝る人と深夜2時に寝る人を比較すると、前者の方が翌日のパフォーマンスが良いという結果も出ています。
つまり、十分な睡眠時間に加え、毎日定時に寝ることが非常に大切なのです。
【この研究を活かす勉強パターン】
- 夜：インプット＆まとめタイム その日の学習内容から「絶対覚えておきたいこと」や「重要なポイント」を紙に書き出します。（この時点で完璧に覚えようとしないことが重要！記憶のフックを作るのが目的です。）自分の言葉で要点を整理することで、翌朝のアウトプットの準備ができます。
- 記憶のフックとは？ 脳内に浮かべやすいイメージのこと。例えば、「本能寺の変は1582年」→「信長はイチゴパンツを履いている」のように、語呂合わせや面白いイメージと結びつけると記憶に残りやすくなります。
- 翌朝：アウトプットタイム 目が覚めたら、昨晩まとめた内容を手で隠しながら思い出していきます。簡単なテスト形式にすると効果的です。思い出す行為そのものが、記憶の定着を高めるトレーニングになります。
🧠 脳の習性を利用！分散学習のススメ 🧠
テスト前の一夜漬けで詰め込んだ内容は、数日後にはほとんど忘れてしまいますよね？ これは、脳が一度に大量の情報をインプットされると「一時的な情報」と判断して、すぐに捨ててしまうからなんです。
脳は、時間を置いて何度も何度も出てくる情報に対しては「これは大事な情報らしい」と反応し、長期記憶として保管してくれます。この学習方法が**分散学習（スペースラーニング）**です。
京都大学の脳科学者である竹内先生も、「時間を空けて復習する行為そのものが記憶を強化させるスイッチなのです」とおっしゃっています。長くダラダラ勉強するよりも、短時間で何度も復習する方が記憶は強まるのです。
例えば、初対面の人と2時間話しても、2ヶ月後に顔や名前を覚えているかというと怪しいですよね。でも、朝2分間、60日間顔を合わせて話した人がいたら、その人のことはよく覚えているはずです。1日2分であれば、精神的な負担も軽いでしょう。
【分散学習のコツは「隙間時間」の活用！】
「勉強時間」と定めた時間だけ勉強しようとすると、分散学習は難しくなります。ちょっとした休み時間や移動中など、1〜2分の短い時間でも良いので、その積み重ねが大きく響いてきます。
隙間時間には、頭の中でクイズ形式にして前にやった内容を思い出すことを意識してみてください。すぐに答えを見るのではなく、答えを見る前に「思い出そう」とすることが大事です。
🏃♀️ 運動と勉強の組み合わせで記憶力アップ！
オランダのナイメーヘン大学の研究では、座って勉強したグループよりも、軽く運動しながら勉強したグループの方が記憶の定着が良いという結果が出ています。
この研究における「軽い運動」とは、ウォーキングや階段の上り下りなど。疲れるほどハードな運動ではなく、リズム良く体を動かすことが重要なのです。
なぜ運動すると記憶の定着が良くなるの？
運動をすると体や脳の血流が良くなり、記憶を司る海馬や前頭前野に流れる血液が豊富になるからです。ウォーキングしながらイヤホンで学習内容を聴く、といった方法も効果的ですね。
🌙 寝る前10分がカギ！記憶のゴールデンタイム 🌙
実は、睡眠直前に勉強した内容は記憶に定着しやすいことが分かっています。つまり、寝る前に見ているものがあなたの記憶を支配する、ということ！
寝る直前にSNSなどを見てしまうと、脳はSNSの内容を「重要な情報」として長期記憶にしようとしてしまいます。これはもったいないですよね。
寝る前の10分間は、まさに「記憶のゴールデンタイム」！
この時間に、その日の学習内容のまとめを、自分に語りかけるように思い出してみましょう。静かなインプットタイムが、大切な記憶を翌朝まで繋げてくれます。
💤 睡眠の質を改善するポイント 💤
より良い睡眠は、記憶の定着に直結します。
- 寝る1時間前には照明を落とす
- スマホのブルーライトを見ない
- 直前のカフェイン摂取は避ける
- 熱いお風呂は就寝の2時間前までに入る
- 日付が変わる前に寝る
完璧な学習サイクルはこうです！ 寝る前に重要な点を覚え直し、23時までには寝て、7時間以上睡眠を取る。そして起床したら、寝る前に覚えたことを思い出す。
これらの工夫を取り入れて、あなたの暗記を劇的に楽にしましょう！
コメント