
親御さんは小中学生の勉強等をどのように方向づけしていけばよいか。
これについては色々なデータを紹介してきましたが錯綜していて把握するのが難しいと自分も思っておりました。
ですので通説を基に簡潔にまとめておきたいと思います。
学力の内訳である、理解力、暗記力、集中力等は遺伝がとても大きな影響を与えていることが近年わかっています。
概ね能力の50%程度またはそれ以上が遺伝で決まっています。
家庭や親の環境(遺伝的共有環境)はあまり影響力はなく、
友人や属する環境(遺伝的非共有関係)の影響が遺伝についで重要なのです。
また、遺伝は年を経る毎に影響が強くなります。
※学力については家庭や親の環境(遺伝的共有環境)の影響力が強くなります。
よって、小学生までは努力でなんとかなりますが、それ以降は努力だけで能力を伸ばすのは難しくなってくるというのが通説です。
人間の能力には様々なものがあります。
成績が良い人は、計算能力が高かったり、暗記能力が高かったり、論理的理解力が高かったりしたのだと思います。
その他にも人付き合いがいいとか、リーダーシップを発揮できるとか、人にやさしいなどという能力を持つ人がいます。
これらもほとんど遺伝の影響を強く受けています。
つまり、遺伝を無視して自己の能力を高めていこうとすると、どこかで頭打ちになり、精神的に辛くなってくるということです。
ではどうすればいいのか?
それは、お子さんが持っている優勢な遺伝子が何かに早く気づくようにすることがよいでしょう。
お子さんが学びたいと思ったり、したいと思ったことに出会うまで、親御さんは、本、体験、話などを提供し続ける事が大事です。
ただ、親御さんがお子さんに影響を及ぼす可能性(遺伝的共有関係)は10%程度なので、それよりも子供さんが望む外部滴環境(遺伝的非共有関係)を与えてあげることの方が大事だということです。
学ぶ場所の選択が大きな影響を及ぼすでしょう。
学ぶ場所につき、親御さんの考えとお子さんの考えに違いがある場合、お子さんの考えを優先させましょう。
お子さんに、自分の遺伝子の中にひそんでいる優位性を持った部分を発見させてあげましょう。
お子さんが優位性を持った部分に出会えることができたら、食らいつくでしょう。
その後もその分野に熱中すると思うので、その後は後押ししていけばよいのです。
お子さんに影響を及ぼすパーセンテージは、
遺伝50%以上
遺伝的共有環境10%程度
※学力については30%程度
遺伝的非共有環境40%
ということです。
ですので、親御さんが子供さんを導いていくというスタイルは学業以外よろしくないということになります。
ただし、これも確率によるものであります。
必ずこうなるのではなく、こういう傾向があるということです。
例外はもちろんありますので、お子さんの望むままに環境を整えてあげると良いでしょう。

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