社会人から看護専門学校を目指すのは、素晴らしい挑戦です。限られた時間の中で効率的に学習を進めるためには、戦略的な準備が不可欠。ここでは、特に自学自習で合格を目指す方のために、志望校選びのポイントと国語の学習方法について詳しく解説します。

志望校選びの重要ポイント

社会人の方が効率的に合格を目指すためには、受験科目を絞ることが非常に重要です。

• 受験科目は「国語＋面接」の学校を選びましょう 数学や英語は基礎から学び直すのに時間がかかります。社会人として働きながらの学習では、これらの科目に多くの時間を割くのは現実的ではありません。そのため、国語と面接のみで受験できる学校を選ぶことで、学習範囲を絞り込み、効率的に合格を目指せます。
• 高校新卒者の採用傾向がある学校は避けるのが賢明 一部の看護専門学校、例えば関西労災看護専門学校、赤十字系の看護専門学校、医療センター系附属の看護専門学校などは、高校新卒者を多く採用する傾向があります。これは、学校が新卒者向けの教育プログラムや実習体制を持っていることが多いためです。社会人の方がこれらの学校に挑戦すると、競争率が高くなる可能性があります。そのため、他の学校を検討することをおすすめします。

効率的な国語の学習法

国語の対策は、やみくもに進めるのではなく、段階的にレベルアップしていくことが大切です。

• ステップ1：高校入試の過去問で基礎固め まずは、高校入試の国語の過去問を解くことから始めましょう。高校入試の問題は、基本的な読解力や語彙力を問うものが多く、国語の基礎を固めるのに最適です。
  • 問題を解いた後は、なぜ間違えたのか、なぜ正解なのかを徹底的に分析してください。単に答え合わせをするだけでなく、自分の思考プロセスや解答の根拠が適切だったかを深く理解することが、応用力を高めることにつながります。
• ステップ2：共通テストの過去問で実践力を養う 基礎が固まったら、次に大学入学共通テスト（旧センター試験）の国語の過去問に挑戦しましょう。共通テストは、読解力や論理的思考力を問う、より実践的な問題が多いです。
  • 特に選択問題を解く際には、間違っている選択肢のどこが、どう間違っているのかを具体的に特定しながら解き進めることが重要です。これにより、正解への確信度を高めるとともに、出題者の意図をより深く理解できるようになります。

過去問は、入試問題の質が高く、出題傾向を掴む上で非常に有効な教材です。これらの方法で着実に学習を進めれば、社会人からでも看護専門学校への合格は十分に可能です。