最強マーケッターの森岡毅さんが子どもたちの質問に答えられた内容をメモしておきます。
盛岡さんは、
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の経営再建
- 丸亀製麺の業績回復
- 旧グリーンピア三木(現ネスタリゾート神戸)の経営再建
- 西武園ゆうえんちのリニューアル
などなどで、売上を爆上げさせてきた凄腕のマーケッターです。
その森岡さんが高校生に向けて語った内容のメモです。
親が口うるさく言うとぼやく子供に
男子高校生
母親が、「早起きして、コツコツ勉強しなさい。」と毎日口うるさく言ってきます。
僕は、早起きが苦手だし、毎日コツコツ勉強するのも苦手です。
自分は、やる気のある時に一気にどかっと勉強するのに向いていると思っています。
森岡さん
僕もそうだったんで、その気持ちよく分かります。
お母さんは自分が経験したり、知ることになった勝ちパターンを子どもに伝えたいと思っているわけです。
規律ある生活をする(早起きをする)ことは周囲からもよく思われるし、遅刻をしないということは重要です。
また、課題を細分化して処理していく(コツコツ勉強する)というのも合理的な考え方です。
そう考えると、お母さんが言ってることは正しい。
正しいアドバイスです。
もし、やる気のある時に一気に勉強する方が向いていると思うならば、一度全力で一気に勉強して結果を出してみましょう。
そうすれば、お母さんも納得してくれるでしょう。
親は、勝つ確率が高いと思われるパターンを子に伝えようとします。
そして、見せて、見守って、受け止めることしか親はできない。
もし、親が見せるパターンが違うと思うのならば、自分の方法で結果を出してみればいい。
どんな経験をしてはいけないのか
行動する限り、良い方向に進むと信じましょう。
思い悩むより、まずは行動してみましょう。
そこから学んでいけばいいのだと思います。
盛岡「次の中のどの領域の経験が一番良くない経験だと思いますか?」
① 頑張らなかったけれど良い結果が出た。
② 頑張ったので良い結果が出た。
③ 頑張らなかったので良い結果が出なかった。
④ 頑張ったけれど良い結果が出なかった。
生徒「④だとおもいます。」
森岡「④はですね、失敗から多くを学べるんです。
④を何度か経験するうちに②に行けるようになるでしょう。
もうおわかりだと思いますが、一番良くない経験は①です。
これを経験すると、脳が、頑張らなくても良い結果が出せるという間違った公式を覚えてしまうんですよ。」
もちろん、②の経験が一番いいです。
そして、②の経験を脳に覚えさせるようにします。
④の経験をたくさんして、何度か②の経験につながっていけば、「頑張り続けていけば結果を出せる」という公式が頭に残るようになるでしょう。
でも、なかなかすんなり行かないことが多いです。
④の失敗ばかりというのが現実です。
だけど、失敗した原因を修正しながら挑戦し続けましょう。
そのうちきっと結果が出せるようになります。
友達は必要か
森岡さん
結論から言うと、友達がいないならばそれでも構わないということです。
利害関係がないのが友達です。
だから楽しいのです。
けれども、残念ながら、友達とは人生を一緒に旅することはできません。
なので、同じ思い出話が繰り返されるのです。
仲間とは利害関係があります。
目的を共有しています。
仲間とともに共通の目的を達成しようとで協力していく人生がすばらしい。
有意義な人生を過ごそうと思えば、仲間は絶対に必要です。
やるべきか否か
資格を取りたい、お店を開きたい、海外で仕事をしたい、起業したい・・・・
やりたいことをやるべきなのか?
安定した道を歩むべきなのか?
森岡さん
自分が死ぬ時に悔いが残ると思うことならばやってみる。
悔いが残るほどでもないかもならば、別の道に進んでもいい。
多くの高齢者に対して、[人生で悔やむことはなんですか?」とインタビューした結果を記録したランキング表というのを見たことがあります。
「もっと勇気を出して行動すればよかった。」という選択肢が一番多く選ばれていました。
専門性、職業選択や恋愛などもその対象になるのでしょうね。
高齢者になる前に、勇気を出して行動しましょう!