スタンフォード式クリエイティブ脳の育て方
4歳から哲学を始めましょう
親との会話が成り立つようになれば哲学的思考ができます。
親が哲学的な態度を見せておくと、子供も哲学的に考えやすくなります。
《親の哲学的思考ロールモデルの心構え》
❍積極的に見せるべき態度
・問いを立てて考える
これってどうなんだろうね?
・根拠や理由を考える
こうなってるからこうなるんだ。
・相手の意見を親身に聞く
●避けるべき態度
・0か1かで考える
白黒はっきり二分した考え方は避ける。
・ドグマを押し付ける
※ ドグマ=独断的な考え方
「これはこうなんだ」という決めつけをしない。
・知ったかぶり
わからないことはわからないと伝える。
4歳からの哲学思考①
家庭でできる哲学思考エクササイズ
「赤くて四角いもの、なにがある?」
「他にどんな物がある?」
二つの特徴を合わせて
「うるさくて丸いもの、なにがある?」
三つの特徴を合わせて
「丸くて赤くて美味しいもの、なにがある?」
四歳ではサポートが必要だけれども、もう少し大きくなれば、大人の想像する答え以上の回答が返ってくることがあります。
『解釈する力』『分析する力』『評価する力』『推論する力』を育てる。
答えを求める訳ではなく、こういう考え方をしてみるのが重要なのです。
※4歳児でもできない場合もありますが、時期が来ればできるようになりますのでご安心下さい。
4歳からの哲学思考②
❍同じ探し
「りんごとメロン、どこが同じ?」
「両方丸いかな?」
「自転車とパン、どこが同じ?」 これはムズい💦
『解釈する力』『分析する力』『説明する力』
を育てます。
具体的なことから始まるので、こちらのほうがやりやすいでしょう。
何もでてこなければ、「甘いかな?」などのヒントを出していきます。
※ ちなみに、自転車とパンの類似点は、「さわることができる」「買える」などがあるでしょう。
小学生向け思考トレーニング
「機能や理由」を聞く
❍目的探し
▷ どうして信号機があるの?
中学生向けクリティカルシンキング
❍少し変えてどうなるか
▷ 学校ってどんなもの?
「校舎がある、先生がいる、生徒がいる・・・」
校舎がなかったら?
少し変えてどうなるかを考えてみる。
当たり前をリストさせて、それを変えてみたらどうなるかを考えてもらう。
目的・理由を探すことで物事の根拠・理由を探していく癖をつけていきます。
当たり前を少し変えたところを想像してもらい、変えたことによって新しく生まれるものを考えてもらうのが大事です。
脳科学から見るクリエイティブ脳の育て方
どんな脳の働き方ができる人がクリエイティヴな人なのかも分かってきています。
クリエイティビティは脳の3つのネットワークが絡み合って生まれます。
認知的なトレーニングだけでは休んでいる時に動く脳の部分がトレーニングされていないのです。
ボーっとして何も考えていないときは、脳を使っていないのではなく、脳の違う場所(デフォルト・モード・ネットワーク)を使っているのです。
スキマ時間を作って、つまらない・ボーっとしている時間が大事だということが分かってきています。
デフォルト・モード・ネットワーク
デフォルト・モード・ネットワークを活性化させると言われる
視点の添加根腐サイズ
視点の転換エクササイズ
1.最近の出来事を具体的に思い出す
「今日学校で何があった?」
「あーちゃんと遊んだ」
2.箇条書きにする
「じゃあ、そのことを書いてみようか」
3.他の人の視点でどう思うか?
「この時に、あーちゃんどう思ったのかなぁ?」
4.どう役立ったかを話す
「あーちゃんの気持ちになってみてどうだった?」
ボーっとしている時と同様に、第三者視点に立つことでデフォルト・モード・ネットワークが鍛えられます。
クリエイティブな色についている人の多くは、孤児効果が認められます。
※ 孤児効果=クリエイティブな人は、幼少期に孤児などのつらい体験をしていて、それを乗り越えている。
ビヨンダーな子どもの条件(小学校~高校まで)
※beyonder=ある性質や傾向が極端に強いこと
「クリエイティブな素質を持った」という意味
1.深く考えるのが好き
2.間違えてもへこまない
3.何かに取り組むことが好き
4.目的意識がある
5.何かに取り組むことを楽しめる
6.一人でもへっちゃら
7.周りと違う
8.オールラウンダーではない
9.使命感がある
10.違う考え方をするのを恐れない
クリエイティブ研究者のトーランス教授が提唱した考え方で、こういう特質を持つ子は、クリエイティブになりやすいという条件。