
2023年6月、世界中のメディアが緊迫した捜索活動を報じました。
北大西洋の深海、タイタニック号の残骸付近で消息を絶った観光潜水艇「タイタン」号。
その悲劇的な結末と、事故の背景にあった驚くべき事実をまとめます。
1. 事故の概要:夢のツアーが悲劇に
豪華客船タイタニック号の残骸(水深約4,000m)を訪れるこのツアーは、一人あたり約25万ドル(約3,500万円)という超高額な料金設定で、限られた富裕層向けの「エクストリーム・ツーリズム」として提供されていました。
| 項目 | 詳細 |
| 日時 | 2023年6月18日頃 |
| 場所 | 北大西洋、タイタニック号残骸付近(水深約4,000m) |
| 潜水艇 | 「タイタン」号(オーシャンゲート社運航) |
| 犠牲者 | 乗員乗客5名(全員死亡) |
| CEO | ストックトン・ラッシュ氏(犠牲者の一人) |
| 結末 | 潜水開始約1時間45分後に通信途絶。後に「圧壊(爆縮)」による即死と判明。 |
潜水開始から間もなく通信が途絶え、大規模な捜索の末、タイタニック号から約500m離れた場所で潜水艇の破片が発見されました。
深海の極めて高い水圧(1平方センチあたり約400kg)に耐えられず、船体が押しつぶされた「壊滅的な破壊」、すなわち圧壊(インプロージョン)が事故原因と結論付けられました。

↑圧壊したタイタン号の残骸
2. 構造上の致命的な欠陥と専門家の警告
事故後、潜水艇「タイタン」の構造と運航方法に対し、事故前から多くの専門家が警告を発していたことが明らかになりました。
1. 異例の船体素材:カーボンファイバーの使用
従来の深海潜水艇は、圧倒的な圧縮強度を持つチタンや高張力鋼で作られますが、タイタン号は、軽量化とコストダウンのためにチタンと炭素繊維複合材(カーボンファイバー)を組み合わせて使用していました。
・圧縮強度への疑問:
カーボンファイバーは引っ張りには強いですが、外部からの水圧(圧縮力)に対する強度は、従来の素材に劣るとされ、深海潜水艇の主要な耐圧殻としての使用は「異例」とされました。
・素材疲労(劣化):
繰り返し深海に潜ることで、カーボンファイバーには徐々に性能が劣化する「疲労」が 蓄積し、最終的に船体の耐久性を失わせた可能性が指摘されています。

↑実業家のジャザダ・ダウッドさんと息子のスレマン・ダウッドさん。
スレマンさんは出発前にひどく怖がっていたといいます。
2. 業界標準を無視した「実験船」運用
・認証の回避:
オーシャンゲート社は、業界団体の厳格な安全認証プロセスを経ず、タイタン号を「実験船」として運用していました。
・専門家からの連名警告:
潜水艇の設計、特にカーボンファイバーの使用と認証の欠如に対し、海洋専門家38人以上が連名でCEOのストックトン・ラッシュ氏に懸念を示す書簡を送っていました。
3. 運営会社の安全文化とCEOの責任
事故の背景には、技術的な問題だけでなく、運営会社であるオーシャンゲート社の企業文化とCEOの姿勢がありました。
調査報告書は、事故の主な要因として「潜水艇の設計、保守、検査のプロセスが不適切だった」と結論付けています。さらに、以下のような深刻な問題も指摘されました。
・CEOの安全軽視:
CEOのストックトン・ラッシュ氏は、安全上の懸念を示した従業員を解雇するなど、危険性の警告を無視し、「有害な職場環境」を作っていたことが明らかになりました。
結び
タイタン号の悲劇は、単なる技術的な事故ではなく、「防ぐことができたはずの事故」として深く記憶されることになりました。
通常深海に潜水する潜水艇というのは、パイロットが乗る操縦室は、均等に水圧がかかるように球形になっています。

ところが、タイタンは、半球+円筒形+半球をあわせたような形でした。
これは水圧のかかり方が不均等になりそうです。


無料で乗せてくれると言われても恐ろしくて乗る気がしません。
できるだけ乗員を増やし、高額な冒険ツアーを追求するという姿勢が、深海という極限環境における基本的な安全と技術の常識を無視してしまったのでしょう。
この事故は、深海探査の安全性と倫理について、改めて世界に問いかけました。
五人のご御冥福をお祈りいたします。
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