奈良にある正倉院は、東大寺大仏殿の北西にある校倉造(あぜくらづくり)の巨大な高床式倉庫で、聖武天皇(701年~756年)ゆかりの品々を中心に、1300年近く前の貴重な宝物が収蔵されています。
日本の歴史や文化を知る上で非常に重要な、世界にも類を見ない宝庫です。
その正倉院に長年伝わる宝物の中に、保管経緯が不明な謎の存在がありました。
それが「虹龍(こうりゅう)」と称される宝物です。

🐉 龍のミイラか? 伝承に彩られた「虹龍」の調査結果
「虹龍」は、その名の通り龍を思わせる弧を描いた形をしており、古くからその存在が知られていました。
室町時代の記録:
室町幕府の将軍、足利義教(あしかがよしのり)が宝庫を開けた際に「虹龍」とみられる「竜日干(りゅうひぼし)」を見た記録が残っています。
この時、雨が降ったことから、「竜日干があるために宝庫を開ける際には雨が降る」という伝承まで生まれました。
江戸時代の記録:
その後、「虹龍」として記録されました。
👨🔬今回の調査でわかった事
今回、宮内庁正倉院事務所の調査により、その正体が明らかになりました!
「虹龍」の正体:
計4点のうち、最も龍を思わせる1点(長さ23センチ)は、ニホンテンの成獣メスのミイラであることが判明しました。
年代測定:
放射性炭素年代測定の結果、このミイラは11世紀中頃~12世紀中頃、つまり足利義満の時代よりも数百年前に宝庫に入ったとみられています。
さらに、他の3点についても、コウベモグラやカラス科の骨盤、ハト科の複合仙骨など、動物のミイラや骨であることが確認されました。
🤔 なぜニホンテンのミイラが正倉院の宝物に?
今回の調査で、虹龍の正体が動物のミイラや骨だと判明しましたが、なぜそれが「龍」として、きらびやかな他の宝物と同じように大切に保管されてきたのでしょうか?
🔑 宝庫に侵入した動物が「龍」に?
宮内庁正倉院事務所は、これらの動物のミイラや骨について、「さまざまな要因で正倉院の宝庫内に入った動物のミイラについて、『虹龍』として一括されたようだ」と見解を示しています。
なぜニホンテンのミイラが「龍」として人為的に持ち込まれたのでしょうか?
それは、侵入したテンが自然にミイラ化したものを、後世の人がその形や奇妙さから「龍」と見立て、縁起物や珍しい宝物として貴重なものと判断して保管し続けた可能性が高いのです。
古くから、奇妙な形状の動植物が霊獣や神の使いとして信仰の対象となったり、珍重されたりする例は多くあります。
「虹龍」も、その形状や、宝庫の神聖な空間で発見されたという背景から、いつしか神秘的な力を持つ宝物として認識されるようになったのかもしれません。
鶴真美さん(同事務所保存課保存科学室)の「正倉院宝物はきらびやかなものが多いが、こうした謎めいたものも同じように大事に保管されてきた」という言葉からは、当時の人々がこの「謎めいたもの」に対しても、歴史や価値を感じていたことがうかがえます。
🌟 その他の宝物にも新たな発見が!
今回の調査では、「虹龍」以外にも、動物由来の宝物から驚きの事実が明らかになりました。
| 宝物の名前 | 従来の認識・外観 | 調査後の正体 | 持ち込まれた可能性 |
| 五色龍歯(大) | 龍の歯のように見える | 大型のゾウ亜科(パレオロクソドン属)の臼歯 | インドや中国などから |
| 馴鹿角(じゅんろくのつの) | トナカイの角のような形 | シカ科のシフゾウの角 | – |
| 象牙 | – | 大型クジラ類の肋骨 | – |



これらの調査結果は、正倉院の宝物が持つ歴史的な価値だけでなく、当時の国際的な交流や、人々の自然物に対する認識を現代に伝えてくれる貴重な手がかりとなります。
1300年の時を超えて、今も私たちに語りかけてくる正倉院の宝物たち。
ミステリーの解明は、その宝物がいかに大切に守られてきたかを改めて教えてくれますね!
😨今回の調査で起こったこと
「虹龍」のおかげで、宝庫を開ける際には雨が降るという伝承があることは前述いたしました。
今回の「虹龍」の年代測定のために、東京から年代測定の専門家に来てもらうことになっていたそうです。
その日の朝に、御本人から電話が入り
「いま東京は大雨で、新幹線が動きません。」
と言ったそうです。
奈良にいた関係者は皆ビビったとのこと💦
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