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近未来の普通の人々

Netflix ブラック・ミラー 「普通の人々」

Netflixの人気シリーズであるブラックミラーの新作(シーズン7)の中に「普通の人々」という作品があります。
近未来を描いた作品なのですが、近々労働者階級はこうなるよといった予言を含む内容でした。
話の流れは以下のような感じです(ネタバレ有り💦)

作業員のマイクと小学校の教師のアマンダは妊活中の仲の良い夫婦です。
ある日、アマンダは脳腫瘍で倒れてしまいます。
病院に駆けつけたマイクは、手術が難しく、意識が戻らない可能性が高いと石から説明を受けましす。
狼狽するマイク。

すると、医師が、自分は勧めないけれど、ベンチャー企業が提供する方法を利用すれば意識が戻るかも知れないと教えてくれます。
それは、アマンダの脳のデータをコンピューターの中に保存し、腫瘍のできた脳の部分に受信機を埋め込み、コンピューターから正常な意識を電波に乗せてアマンダの脳に送り込むという内容でした。

金銭的に余裕がないマイクでしたが、手術代は無料、月々300ドルの費用で利用できると聞き、背に腹は代えられないとそのサービスを受けることにしたのです。

手術は無事成功し、以前の健康なアマンダに戻ることができました。

ただし、携帯のように電波の届かないところに行くとアマンダの脳は休止してしまいます。

やがて、アマンダはCMを喋るようになります。
また、睡眠時間が12時間ほどになります。

CMを言わないようにしたり、睡眠を適度の長さにしたり、電波の受信エリアを広げるにはアップグレードしなければならず、月々の支払いが跳ね上がります。

マイクは給料では賄えず、ネット上で投げ銭をもらって視聴者のリクエストに応えるというサイトに出演することにしました。
リクエストは過激になっていきます。
やがて、マイクがいかがわしいサイトで稼いでいることが職場にバレ、喧嘩をした挙げ句クビになってしまいます。

マイクとアマンダは行き詰まり、アマンダの同意の元、ついにマイクはアマンダの顔に枕を押し当て、泣きながら窒息させるのでした。
アマンダはCMを呟きながら事切れます。

その直後、マイクはカッターナイフを手にとり、いつものサイトでリクエストを受けにいくのでした。

感想

この作品は、

サブスクサービスを続けさせられる

サービスをアップグレードしないと満足できないように仕向けられるという、購買させられる罠の問題や、

脳とコンピューターの接続によって感覚や記憶力などを増強させられる
しかも、料金を払えば簡単にそのような力を瞬時に手に入れられる
といった問題、

人間の寿命をコンピューターや複製臓器などによって自由に伸ばすことができるといった問題など、多様な問題を包含していて、とても考えさせられました。

また、「普通の人々」というタイトルからも、わたしたちの近未来を予言しているとも思えます。

既に私達は、延命処置という寿命の延長を選択できるようになっており、近い将来には、臓器培養によって、健康体に戻れることも可能になるでしょう。
その代わり、高額の医療費を払わねばならないでしょう。

高額な医療費を払うことができない人の寿命は85歳、
払うことができる人の寿命は140歳などとなっていくのでしょう。

このブログで以前も述べましたが、イーロン・マスクの会社であるニューラリンクなどは、脳にチップを埋め込んで能力を高めたり、麻痺をなくすというサービスをまもなく開始しそうです。
2024年8月には二人目への埋め込み実験が成功しています。

個々の人間の能力を底上げすることは、社会全体にとってプラスになります。
また、癌になっても自家培養臓器を移植することで問題なく暮らしていけるという選択肢があることは、人を死の恐怖から遠ざけてくれるでしょう。
しかし、自分に投資できる金額の差で、ますます社会が分断されそうな気もしています。

予想

高額な費用を使って、人間の能力や寿命を書き変えていくという現代社会の趨勢に反して、現在の北欧のように、自力で食事が取れなくなった時点で看取りに入るという自然派が台頭してくるのではないかと思います。

現代の自然派の中からそのような流れが生まれてくるのではないでしょうか。

どちらが幸せかは、のちのちの人々によって判断されることでしょう。

 

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