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コアラが地上で過ごす時間はわずか1%なのに、死因の3分の2がその短時間に集中

オーストラリアの愛らしい象徴的な動物、コアラ。

しかし現在、この可愛らしい有袋類は深刻な危機に直面しています。生息地の破壊や病気により個体数が急激に減少し、絶滅危惧種に指定されているのです。

そんな中、コアラの行動に関する驚くべき研究結果が発表されました。

コアラが地上で過ごす時間は1日のうちたった1%なのに、その短い時間が死因の3分の2に関連しているという衝撃的な事実です。

研究の背景:なぜコアラの地上行動を調べる必要があったのか?

この研究を主導したのは、オーストラリアのクイーンズランド大学博士課程のガブリエラ・スパークス氏です。

スパークス氏が注目したのは、土地開発によってコアラが地上を移動せざるを得なくなっている現状でした。

「コアラが地上でどのような行動をとるのかをより深く理解したかった」と語るスパークス氏。これまでの研究では、以下のような基本的な情報が不足していました:

コアラがどのくらいの頻度で木から降りるのか

どれだけの時間、距離、速さで移動するのか

その行動に何が影響するのか

この情報不足が、効果的な保全戦略を立てる上での大きな障害となっていたのです。

最新技術を駆使した画期的な調査方法

研究チームは、クイーンズランド州ピッツワース周辺の農地で野生のコアラ10頭に特製の首輪を装着しました。

使用された技術

・GPSロガー: 通常5分ごと、地上移動時は5秒間隔で位置を記録

・6軸加速度センサー: 歩行、木登り、座るといった行動を詳細に識別

この最新技術により、樹上と地上の両方における行動パターンを精密に分析することが可能になりました。

調査で明らかになった驚きの事実

🌳 コアラの基本的な生活パターン

調査の結果、以下のことが判明しました:

地上に降りる頻度: 一晩に平均わずか2〜3回
・地上での合計時間: 平均約10分(1日の1%未満)
・主な活動: 1日の大部分を木の上での睡眠や採食に費やす

🚶‍♂️ 地上でのコアラの行動特性

地上でのコアラの行動には興味深い特徴がありました:

急いで移動することはない

・歩いている時間と座ったり立ち止まったりしている時間がほぼ同じ

・ジャンプや走行は地上時間の約7%のみ

この慎重な行動は、周囲の環境を注意深く評価しているか、エネルギーコストを抑えるためと考えられています。

🏞️ 生息環境による違い

道路沿いや畑の林帯に住むコアラは、樹木が密集した地域の個体よりも地上で過ごす時間が長い傾向がありました。これは人間活動の影響を如実に示しています。

最も衝撃的な発見:死亡リスクの不均衡

今回の研究で最も衝撃的だったのは、地上での滞在時間と死亡リスクの著しい不均衡です。

📊 驚愕の統計

・地上で過ごす時間: 生涯の1%未満

・地上での死亡事故: 全死因の約66%

主な死因

・犬による攻撃

・車との衝突

この数字は、樹上生活が基本であるコアラにとって、地上での移動がいかに危険であるかを物語っています。

研究が示す保全への道筋

スパークス氏は現在、どのような種類の木や生息環境がコアラをより長く樹上に留まらせるかを調査しています。

この研究成果は以下の分野で活用が期待されています:

・地上への移動を減らすための景観設計

・効果的な生息地管理

・コアラに優しい都市計画

専門家の見解

シドニー大学の動物学者マシュー・クロウザー教授は、今回の研究について次のようにコメントしています:

「この研究は生息地の回復に大きく貢献している。

コアラが地上に長居する必要のない景観を整備することが重要だ」

まとめ:小さな行動変化が生死を分ける

今回の研究は、コアラの生存にとって樹上での生活がいかに重要かを科学的に実証しました。

わずか1%の時間に66%の死亡リスクが集中するという事実は、生息地の連続性確保地上移動を減らす環境整備の緊急性を物語っています。

可愛らしいコアラたちが安全に暮らせる未来のために、私たちにできることから始めていきたいですね。

この記事は、クイーンズランド大学ガブリエラ・スパークス氏らの最新研究に基づいています。

このことは、以前書いたナマケモノにもそのまま当てはまる感じですね。

消費するエネルギーを減らす方向で進化した生き物にとって地上は死が待ち受けている場所なのですね💦

 

 

  

 

  

    

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