目次
― 新生児1人に1,000万円配布した場合との比較 ―
◆ こども家庭庁とは
2023年に発足した「こども家庭庁」は、日本の少子化対策や子育て支援を担う司令塔として設立されました。
その年間予算は 7.3兆円(2024年度概算要求ベース)。日本の一般会計(約110兆円)の7%近くを占める巨額です。

◆ 日本の出生数の現状
- 2023年の出生数:約75万人(過去最低水準)
- 2022年は77万人、1970年代は200万人以上
つまり、日本は急速に「子どもが生まれない国」になりつつあります。
◆ 仮に「新生児1人に1,000万円」配布したら?
年間出生数を70万人と仮定すると――
- 新生児 70万人 × 1,000万円 = 7兆円
→ こども家庭庁の予算(7.3兆円)で ほぼ全ての赤ちゃんに1,000万円配布可能 という計算になります。

◆ どちらが少子化対策になるのか?
こども家庭庁の取り組み(現状)
- 出産・子育て支援給付金(10万円程度)
- 保育園や学童の拡充
- 子育て世帯への住宅支援
- 学費支援の拡充
→ いずれも「小さな補助」の積み重ねで、出生数の劇的な改善にはつながっていません。
仮に「新生児1人に1,000万円」なら
- 教育費(大学まで約1,000〜2,500万円)を大きくカバー
- 子育て世帯の経済的不安を直接解消
- 「子どもを産む決断」に直結する可能性大
◆ 具体的な比較表
施策 | 予算規模 | 1世帯あたりの実感 |
---|---|---|
こども家庭庁(現行) | 約7.3兆円 | 出産10万円、児童手当数万円〜、保育補助など「分散」 |
新生児1人に1,000万円 | 約7兆円 | 出産時にドンと1,000万円(教育・住宅資金に直結) |
◆ 結論
こども家庭庁の巨額予算が「点」でしか支援できていない現状を考えると、思い切った「直接給付」のほうが効果的なのではないでしょうか。
少子化は「構造的課題」と言われますが、最も大きな要因の一つは 経済的不安。
もし新生児1人に1,000万円が現実になれば、「子どもを持とう」という意思決定を後押しし、日本の未来を変える可能性があります。
今回は仮に1,000万円人しましたが、500万円でも良いでしょう。
👉 つまり、7.3兆円をどう使うかが日本の未来を左右する。
「今のように行政機関を維持する」のか、
「国民に直接投資する」のか――
国民一人ひとりが考える時期に来ているのかもしれません。

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