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志望校は偏差値の高いほうがいいですか?

上位校にいくべきか

慶応大学教授の中室牧子さんが以下のような問題を提示し、解説されておりましたので、ご案内致します。
最近youtubeで人気のイェール大学助教授の成田悠輔さんの飲み友達だそうです。
さて、中室さんの提示した問題は以下のとおりです。

※成田悠輔さんは、めっちゃくちゃ変わった人なのでyoutubeでご覧くださいませ。いわゆる変人の天才です。

偏差値の高い1番手校に進学して下位に甘んじるとの、2番手校に進学して上位に居るのと、どちらが今後成功していくと思いますか?

みなさんのご判断通り、後者です。
すなわち、2番手校に進学して上位にいる生徒の方がその後の成功を収めるというものです。
なぜかということを中室教授が説明しておられました。

例えば、中学3年生で成績が学年1番のA君がいたとしましょう。
もう一人、同様に3年生で成績が学年5番のB君がいたとします。

一番手の学校に行ったA君

東高に進学したA君は、中学校で成績上位1番2番の生徒の中で競争しますが、クラス40名中39番まで成績が落ちてしまいました。
挽回しようと努力はするものの、他の生徒も努力を続けるので、結局高校3年間成績は下位のままでした。
A君はすっかり自信を失ってしまい、自分はできない人間だと思いこんでしまうようになりました。
このような生徒は「深海魚」と呼ばれているようです。
もし、お子様が出だしで躓いてしまったら、勉強とは別な価値観の場で優秀さを認めてあげると良いと思います。

二番手の学校に行ったB君

一方西高等学校に進学したB君は、成績も上位を占め、自信をつけていきます。
努力すれば報われるという信念を持つようになっていきます。
そして、さらに努力を重ね、夢を実現していくことになります。

結果的に

A君のように、上位校に進学して、成績が下位になってしまった生徒は心が折れてしまい、再び上昇できなくなりがちだそうです。
しかし、上位校に進学できるくらいなので、優秀だったわけですので、本来ポテンシャルはとても高かったので残念です。

B君は、中学時代はA君には及ばなかったのですが、比較的楽に好成績を収めることができたので、自信をどんどん高めていきました。
そして、自分はできる子だ。
努力すれば報われるのだという信念を強めていきます。
自己肯定感が高まり、夢を実現しようというように希望をつなげていくことができるようです。

鶏口となるも牛後となるなかれ

まさに、史記に記されているように、「鶏口となるも牛後となるなかれ」であります。
大きな団体で知りについているよりも、小さな団体でも頭になる方が良いということです。
前述の例で申しますと、上位の高校の下位にいるよりも、下位の高校の上位にいる方が良いということです。
司馬遷は紀元前にして既に、この真理を見通しておられたわけです。
すごいなー。

看護学校ではこのようなことはありませんのでご安心を。そんなにレベルの上下はありません。なぜなら看護師国家試験に合格するという共通の目的があるからです。