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絶望の宇宙船「アニアーラ」から学ぶ、希望を失わない生き方

アニアーラ

先日、Amazonプライムで映画「アニアーラ」を観ました。

ノーベル文学賞を受賞したスウェーデンの作家、ハリー・マーティンソンの壮大な叙事詩を原作としたこの作品は、観る者に深く重い問いを投げかけてきます。

地球の放射能汚染から逃れるため、火星を目指して旅立った宇宙船アニアーラ号。

わずか3週間の旅のはずが、アクシデントによって宇宙の果てを永遠に漂うことになります。

乗客たちは初め、人工知能「MIMA(ミーマ)」が映し出す美しい映像に現実逃避を求めました。

しかし、人々の絶望を吸い尽くしたMIMAは自ら機能を停止し、船内は狂気と混乱に満ちていきます。

まるで、閉鎖された環境下でのネズミの実験「ユニバース25」を彷彿とさせます。

この映画を観て私が深く考えさせられたのは、アニアーラ号という極限状態の船内と、私たちの日常生活との間に、意外な共通点があるのではないかということです。

 ※ユニバース25 https://tinyurl.com/yr77zfng

希望の喪失がもたらすもの

アニアーラ号の乗客たちは、衣食住に困ることはありませんでした。

しかし、目的地へ辿り着くという「希望」を失った瞬間から、彼らの世界は崩壊し始めました。

これは、精神科医ヴィクトール・E・フランクルが著書「夜と霧」で語った、アウシュビッツ収容所での体験と重なります。

収容所の囚人たちは、クリスマスや新年に解放されるという根拠のない噂を心の支えにしていました。

しかし、その期待が裏切られた時、多くの囚人たちが希望を失い、次々と命を落としていったのです。

フランクルは、その死因を単なる病気や栄養失調ではなく、「希望の喪失」によるものだと分析しました。

生きる意味を見失うことが、身体の免疫力まで奪ってしまうという事実に、改めてハッとさせられます。

アニアーラ号の乗客にならないために

私たちは、アニアーラ号の乗客や収容所の囚人のように、明確な絶望に直面しているわけではないかもしれません。

しかし、先の見えない現代社会を生きる中で、ふとした瞬間に希望を見失いそうになることがあります。

そんな時に、私たちの「心」と「身体」を守るためにできることは何でしょうか。

4つの心構え

大切にしたいと思う4つの心構えをご紹介します。

1. 完璧ではなく、不完全な自分を肯定する

「こうあるべきだ」という理想像に縛られる必要はありません。どんな自分も肯定し、「これでいい」と受け入れることで、心が軽くなります。

2. 「できたこと」に目を向ける

予定をこなすことばかりに意識を向けるのではなく、その日にできた小さなこと、例えば「早起きできた」「新しい料理に挑戦した」といったことを書き出してみましょう。

成功体験を積み重ねることで、自己肯定感が高まります。

3. 苦にならないことを続ける

「頑張らなければ」と無理をするのではなく、自分が心から楽しいと感じること、苦にならずに続けられることを大切にしましょう。

それが、あなたの心の栄養になります。

4. 1日3〜4時間、集中できればそれでいい

仕事でも趣味でも、長時間集中し続けることは難しいものです。

「今日はこれだけ頑張れた」と、自分ができた範囲を認めてあげましょう。

無理のないペースで続けることが、結果的に大きな力になります。

希望は、どこか遠い場所にあるものではなく、日々の心の持ち方や小さな行動の中に見出すことができるのかもしれません。

アニアーラ号が私たちに教えてくれたのは、どんな状況でも、自分自身が希望の光になり得るということです。

 

この映画をごらんになった方がおられましたら、どんなことをお感じになったかコメント欄でぜひ教えてください。

 

 

  

 

  

    

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