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「いい人」でいるのは損?最新研究が教える、幸福感の意外な正体

「他人に優しくすると疲れる」

「我慢ばかりしていると損をしている気がする」

日常生活の中で、そんなふうに感じたことはありませんか?

確かに、忍耐や自制心、思いやりといった「徳(とく)」を発揮する場面は、決して楽なものではありません。

しかし、最新の研究によって、この「ちょっとしたつらさ」の先に、私たちが真に求めるウェルビーイング(幸福)が隠されていることが明らかになりました。

1. 徳とは「快適ではない状況」でこそ輝くもの

この研究では、「忍耐」「思いやり」「自制心」を単なる性格ではなく、「具体的な行動」として捉えています。

思いやり: 誰かが困っているときに発揮される

忍耐: イライラする出来事があったときに発揮される

自制心: 誘惑を断ち切ったり、面倒なことをやり遂げるときに発揮される

つまり、これらの徳は「快適ではない状況」とセットになっています。

研究でも、徳を発揮している最中は、楽しい感情が減り、不快な感情が増える傾向が確認されました。

2. 「その瞬間」に生まれる、もう一つの幸福感

これだけを聞くと、「やっぱり自分を犠牲にしているだけじゃないか」と思うかもしれません。

しかし、ここからが面白いところです。

分析を進めると、「いつも以上に徳を発揮した瞬間」ほど、人は自分の状態を「良い」と報告していることが分かったのです。

なぜ、不快な感情があるのに「良い状態」だと言えるのでしょうか?

その鍵は、「意味の充足」にあります。

「やるべきことをやった」「価値のある時間を過ごした」

徳を発揮しているとき、人は自分の行動を「より意味のあるもの」として感じやすくなります。

一時の「気分の良さ」ではなく、「自分の人生を肯定できている感覚」が、幸福感を下支えしているのです。

3. 「楽な選択」よりも「意味のある選択」を

研究結果をまとめると、以下のようになります。

視点徳を発揮している時長期的な影響
感情不快感が増え、楽しさは減る全体的なウェルビーイングが高まる
感覚「大変だ」「苦しい」「意味がある」「価値がある」
結論短期的には負担人生の満足度を大きく引き上げる

「徳は他人のためにはなるが、自分のためにはならない」というのは誤解です。むしろ、徳は長い目で見て、自分自身の幸福を支える最強のツールなのです。

【プラスα】心理学でいう「ユーダイモニア」とは?

心理学には、幸福を2つの種類に分ける考え方があります。

ヘドニア(享楽的幸福): 快楽、リラックス、苦痛の回避。

ユーダイモニア(自己実現的幸福): 生きがい、自己成長、社会貢献。

今回の研究結果は、まさに「ユーダイモニア」こそが、人生の深い満足感を生むことを示唆しています。

「楽な道」を選び続けることは一時的には快適ですが、私たちの心を満たしてくれるのは、時に不快を伴う「意味のある選択」なのかもしれません。

おわりに:今日からできる「小さな徳」

もし今日、イラッとする場面や、誰かに手を貸すべきか迷う場面に遭遇したら、こう考えてみてください。

「今、自分は人生の意味を積み上げている最中だ」

その一瞬の忍耐や優しさが、回り回ってあなた自身の人生を豊かに彩ってくれるはずです。

 

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