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転職するべきか、我慢して続けるべきか

目次

転職するべきだと思う理由

総論

「石の上にも三年」(石であっても、その上にじっと三年間座っていれば、石もあたたまる)ということわざがあります。
ご承知の通り、辛い環境でも耐え抜いていけば、だんだんと良い方向に向かってゆくということわざです。

こと、仕事に関しては、転職したほうがよいのではないかと思います。

仕事に関して「石の上にも三年」が通用したのは、

終身雇用制があり、
すべての会社が右肩上がりの業績を上げていて、
毎年昇給し、
退職金で家が建ち、
年金だけで死ぬまで暮らしていけた
時代のお話なのではないかなと思います。

つまり、辛抱して耐え抜けば、まちがいなく幸せな老後が全員にプレゼントされた時代です。

今の時代は、5年先に自分の会社がどうなっているのかさえ分からないというのが実情だと思います。
昇給も見込めず、
定年前にリストラに会うことも視野に入れなければならず、
退職金も少なく、
年金も期待できない
時代です。

沈みゆく船から逃げることネズミの如し(だいたい優秀なネズミさんから逃げますw)。
とか、好きこそものの上手なれという言葉が通用するようになってきた感があります。

看護職の場合

例えば入職した病院でいじめにあったりいやがらせを被ったりした場合、すぐに転職された方がよいと思います。
なぜなら、被害者は新人看護師1人で、加害者がベテラン看護師5人の場合、管理者は5人のベテラン看護師に対して強く出られないのではないかと思います。
また、加害者の行為に被害者が耐え続けると適応障害などを発症する可能性が高いです。
加えて、他の職種と違い、看護職は転職しやすい職業です。

実例として、新人看護師の方がいじめにあい、知人友人からは「我慢したほうがいい」というアドバイスをたくさんもらったそうです。
夜も眠れなくなり、思い余って心療内科のに行ったところ適応障害という診断が下りました。
その後、師長さんより休職をすすめられたそうです。
しかし、いくら休んだとしても、復職できる訳ありませんよね。
いじめが公になった段階で、加害者がどんな仕返しをしてくることか。
恐ろしいです。
結局転職されました。
次の病院は待遇がとてもよかったというおまけつきでした。

一般企業の場合

いきなり実例ですが、就職した会社の上司が、パワハラ常習犯であったということでした。
発言内容は至極まっとうな内容で、どのように合理的に仕事を進めるべきかといった内容です。
ある日、被害にあっている方から、会いたいとの連絡がありました。
お会いすると、「ぼくはできない人間ですかね?最近そう思えて仕方ないので、意見を聞きたくて。」というお話でした。
彼は大学でスポーツサークルのキャプテンをしていましたし、穏やかな性格で、取りまとめ役として適任者だと思っていました。、
当の上司は理想が高く、ご自分でもその理想に沿うよう努力を重ねる方だったようです。
ところが、周囲の部下も自分と同じレベルで行動できるようになるべきだという考えを持っておられ、彼にそれを強いたのでした。
これは無理筋だと思います。
成長の段階をふまずに、いきなり最終段階を要求するのは愚行と言わざるを得ません。

米沢藩の当主である上杉治憲が、「してみせて 言って聞かせて させてみる」という格言や、山本五十六元帥の「やってみせて 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」という格言が思い起こされます。