こんにちは!皆さんは「認知症」と聞くと、どのような予防法を思い浮かべますか?
「パズルを解く」「運動をする」などが一般的ですが、最新の研究によると、実は「子供の頃からの成長」と「学びの習慣」の組み合わせが、将来のリスクに大きく関わっていることが明らかになりました。
今回は、アメリカで30年にわたり行われた「修道女(シスター)」たちの研究から見えてきた、驚きの事実をご紹介します。
🍀 なぜ「修道女」が研究対象なの?
この研究のすごいところは、対象となった678人の修道女たちが「ほぼ同じ生活環境」にいたことです。
- 同じ食事、同じ居住環境
- 収入の差がない
- 酒・たばこを吸わない
- 医療へのアクセスも平等
つまり、生活習慣のバラツキを排除して、「脳のポテンシャル」と「認知症」の関係を純粋に比較できたのです。
🧠 「頭のサイズ」×「教育」の驚くべき相関
研究の結果、認知症リスクが最大4倍に跳ね上がる条件が判明しました。
| 条件 | 認知症リスク |
| 頭のサイズが大きく、教育水準も高い | 低い(基準) |
| 頭が小さい、または教育水準が低い(片方のみ) | さほど高くならない |
| 頭が小さく、かつ教育水準も低い | 約4倍に上昇! |

💡 なぜ「頭が大きい」と有利なの?
研究チームはこれを「脳の予備能(バックアップ機能)」として説明しています。
脳細胞の「貯金」:
頭が大きい人は脳細胞や神経ネットワークの数が多く、いわば「脳に余裕がある」状態です。
ダメージへの耐性:
加齢で多少の脳細胞が壊れても、元々の貯金(サイズ)があるため、日常生活に支障が出るレベルまで症状が悪化しにくいのです。
📖 「学び」が脳のネットワークを強化する
一方で、もう一つの鍵となるのが「教育(学習活動)」です。
勉強や知的な活動は、脳の神経ネットワークをより複雑にし、細胞同士のつながりを太くします。
たとえ物理的なサイズが小さくても、この「ネットワークの密度」を鍛えることで、認知症に対抗できることが示唆されています。
🌟 まとめ:認知症予防は「一生のテーマ」
頭のサイズの約90%は6歳までに決まってしまいます。これを聞くと「もう手遅れ?」と思うかもしれませんが、そうではありません。
研究陣はこう強調しています。
「認知症予防は老後だけの問題ではなく、胎児期から教育期、そして生涯を通じて取り組むべき課題である」
今の私たちができることは、新しいことを学び続け、脳のネットワークを常にアップデートしていくこと。
「一生、学び続けること」が、最高の脳の守り神になるのかもしれませんね。
🔍 深掘り!「修道女の研究」豆知識
ブログの元になった「修道女の研究(The Nun Study)」について、ネット上の情報をまとめました。
研究の正式名称:
デビッド・スノウドン博士らによる「School Sisters of Notre Dame(ノートルダム教育修道女会)」を対象とした縦断的研究です。
1986年から始まり、世界的に非常に有名な研究の一つです。
「アイデア密度」の発見:
この研究の興味深い点として、修道女たちが20代の頃に書いた「自叙伝」を分析したエピソードがあります。
文章の中に「アイデアの密度(語彙の豊富さや表現の複雑さ)」が高い人ほど、数十年後にアルツハイマー型認知症になりにくいという結果が出ています。
脳の不思議:
死後の脳解剖では、「脳にアルツハイマー病特有の病変(シミのようなもの)がたくさんあるのに、生前は全く認知症の症状がなかった」というシスターも存在しました。
これがまさに、記事にある「脳の予備能」の証明とされています。
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