受験科目は現代国語だけの場合
教材
教材としては、河合塾の「共通テスト過去問レビュー国語」が一番いいと思います。
通称「黒本」と呼ばれている過去問集です。
内容は「共通テスト」過去問でもいいですし、「センター試験」過去問でも結構です。
内容はさして変わりません。
推す理由
問題がよくできているからです。
ある程度の実力を持った人々に正解が②である問題を見せた場合に、正解が②であることについて全員が論理的に納得できるように作ってあるからです。
メチャクチャ簡単ということではありませんが、難しく見えても、論理的に考えていけば必ず正解にたどり着くように作られています。
多くの国語関係者が集まり、一年間に本試と追試分だけ作っております。
私立大学の入試問題などは、入試作成を押し付けられた先生があっという間に作ってしまうことを考えますと、共通テストは贅沢極まりない環境下で作成されております。
解説がとても詳しいからです。
間違えている肢のどこが違うのかについて、明確に書いてあります。
教学社の「赤本」と比較すると、「黒本」の方が解説が丁寧です。
勉強の進め方
解く時の制限時間
最初は制限時間を定めずに、考えられるだけ考えたら良いと思います。
なぜなら、なぜその選択肢がまちがいなのかという理由まで考えて肢を切り、正解にたどり着くべきだからです。
この肢は、この部分が間違えているという理由を探すためには、本文を何度も読み直す必要があります。
慣れてきて、正答率も上がってきましたら、制限時間を設けてみて下さい。
時短はすぐにできます。
答え合わせの仕方
正解を見て◯☓をつけ、間違えた問題のを少し考えてみて終了!というのでは、何の意味もありません。
まず、間違えている肢の間違えている部分について、あなたの考えと同じであるかを確かめていきます。
同じでなければ、納得の行くまで考えます。
すべての肢について間違いの箇所のチェックが終わりましたら休憩しましょう。
解き直し
少し時間を置いて、間違えた問題のみ解き直してみます。
その時も、肢のどの部分が間違えているかをメモしておきます。
解き終えたら、やはり、間違えた部分のチェックをしてみましょう。
解説に書いてある間違い部分とあなたが考えた間違え部分が一致しているかどうかを確認して下さい。
間違いの指摘部分が、解説と異なっていた場合は腑に落ちるまで考えてみて下さい。
何度か解き直して、解説とズレが無くなったら復習の完成です。
この時大事なのは、暗記に頼って解かないということです。
どの教科でも言えますが、結論だけ覚えても意味がありません。
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受験科目に英語がある場合
英語の受験勉強の内容は、英単語、英文法、長文読解に分けられます。
英単語と英文法は並行して進めていけばよいでしょう。
ただし、ゆっくり進めても定着しません。
英単語
代表的な単語帳は、
・システム英単語
・英単語ターゲット
でしょう。
単語カード
どちらも単語カードが別売になっていますので、それを購入するとよいでしょう。
単語カードはポケットに入るので携帯性抜群ですし、覚えた英単語はリングから外していくことができます。
逆に、なかなか覚えられない単語は、覚えるまでリングに残しておくことができます。
コツは、一単語に時間をかけずに、サッサと見ていくことです。
100単語程度を何度も見直して覚えていくと効率が良いです。
全然知らない英単語でも、20~30回ぐらい見直すと「見覚えがある」状態になってきます。
アプリ
お勧めは、英単語ターゲットの無料アプリです。
アプリを開き、一番下の優勝カップのマークをクリックすると、ルーキーリーグ・メジャーリーグ・プレミアリーグというメニューが出てきます。
ルーキーリーグは19のセクションから構成されています。
セクション毎にテストが出題され、満点を取るとS級の称号が与えられます。
ルーキーリーグの19セクションの全てでS級を取ればかなり英単語力がついたと思って頂いて結構です。
テストは1分程度で終わるので、100回チャレンジしてもかかる時間は知れています。
確実に暗記しようとするよりも、何回も繰り返して自然と覚える方が仕上がりが早いです。
英文法
薄い問題集とあなたが読んでみて「分かりやすっ!」と思える参考書を購入して下さい。
参考書の代わりにネットで調べてもいいですが、効率が悪いです。
薄い問題集に書き込みは一切せずに、解答はノートに書くようにします。
なぜなら、20回、30回と繰り返し解き直しますので、書き込みがあると、それがヒントになってしまうからです。
経験則上、英文法を仕上げる最も早い方法は、薄い問題集を何回も復習することだと思います。
英文法について早く仕上げる方法について、京大生7名に尋ねた結果も、回答の共通点は「薄い問題集」でした。
英文法の全体を把握するには薄い問題集が最適です。
もちろん、薄い問題集では全ての知識を網羅することはできません。
書かれていない知識は補充する必要があります。
英単語も英文法も、その他どのような勉強であっても、「何十回も繰り返すこと」が王道です。
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受験科目に数学I or IAがある場合
解説が詳しくて読みやすい参考書を購入して下さい。
「面白いほどわかる本」シリーズの著者である坂田アキラ氏によって書かれた、「改訂版 坂田アキラの医療看護系入試数学I・Aが面白いほどわかる本」の解説がめちゃくちゃ丁寧です。
新課程以前に出版された本ですが、「数学と人間の活動」は「整数」のところを見ていただければいいでしょう。
続きはまた書きます。
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