社会人・既卒の方で、勉強から長期間離れておられる方へ
高校時代に勉強が苦手だった方へ
「英語・数学・生物基礎などについては、勉強した記憶はあるけどなんにも覚えてない!」
そのようにおっしゃるのは当然です。
エビングハウスの忘却曲線では、学習後24時間経てば7割近く忘れてしまうということですので、1年後には忘れてしまっているのは自然なことです。
「高校生のころから勉強が苦手だった」「若くはないので受験勉強が継続できるか不安がある」などのご相談を数多く承ってまいりました。
不安を抱かれるのはもちろんです。
「勉強が苦手」であったり、「苦手な科目」があったりしたのはなぜなのでしょうか?
それは、中学、高校時代には勉強がつまらなくて、あまりやる気が起きなかったからではないでしょうか。
高校時代という多感な時期には、様々な価値観が芽生え、色々な物事に興味を感じるのが当たり前だったと思います。
してみたいこと、見てみたいもの、聞いてみたいものが、もう次から次にでてきませんでしかた?
そんなワクワクする時期に、勉強なんてしているヒマはありませんよね。
さて、私が体験したことをお伝えしたく思います。
勉強から長く離れておられた社会人・既卒の方は、確実に学力が伸びていらっしゃいます。
「勉強が苦手」「苦手科目がある」とおっしゃっておられた方々についても同様です。
どうしてでしょうか?
それは、「勉強する意味」を自覚されているからではないでしょうか。
「入試に合格すれば看護師への道が開かれる。そうであれば、しっかり勉強して合格するぞ!」という自覚です。
自覚をされると、皆さん本気で勉強されます。
また、高校生の頃と現在では物の見方が変化しています。
高校の頃は、目先のものしか見えない傾向がありますが、大人となると全体が見えるようになります。
「今、自分はどの辺の勉強をしているのか」ということを意識しながら勉強ができます。
さらに、大人になってからの方が、問題に対して合理的に対処できるようになります。
「どのような方法、順番で問題に対処すべきか」ということを事前に考えて対処できるようになります。
勉強については復習の大切さも理解いただいているはずです。
本気で勉強する。
常に全体を意識しながら勉強する。
工夫しながら、復習をしながら勉強する。
これらのことが実行されますので、学力がのびていくわけです。
つまり、「高校の時は勉強が苦手だったけど、今は違いますよ。」ということです。
どうやって勉強を始めてよいか悩んでおられる方へ
書店に行き、実際に参考書や問題集を見てみて、分かりやすそうだなと思うものをご購入ください。
やさしい問題しか載っていなくても大丈夫です。
一通り終えた後で、レベルを上げればいいです。
最初はすいすい進めることができるレベルが望ましいです。
出だしが好調だと勢いがつきます!
例えば英単語を覚える場合、ページを開いて半分ぐらい知っている英単語が載っている英単語集と、9割方知らない英単語が載っている英単語集と、どちらが知らない英単語を覚えるのが速いでしょうか?
後者の英単語帳です。
「知っている英単語が半分載っているなんて無駄じゃない?」と思われるかもしれません。
しかし、知っている英単語が多いために気分が楽になり、「これは楽勝」と思い込むため、知らない英単語もスイスイ覚えられるというわけです。
ですので、勉強を開始する際は、ハードルを下げておきましょう。
現在、私どもが使っている参考書等は以下のとおりです。
ご参考までに。
国語 自作プリント
生物基礎 生物基礎を初めからていねいに(参考書)
英語 自作プリント
システム英単語 (英単語)
数学 坂田アキラの医療看護系入試数学I・Aが面白いほど分かる本