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死んだらおしまい気にしない

youtubeを見ていたら、チェコ出身の識者(医療関係者?)が、「チェコでは臨終を迎えますと病院から親族に連絡をしても誰も来ない。」とおっしゃってました。
チェコでは現世がすべてで、来世は存在しないと考える人が多いということらしいです。
死亡後は火葬をして、その灰は、共同墓地のようなところに散骨するとのことでした。
言わば、肉体はアバターみたいなもので、生命が死を迎えた後のアバターは、抜け殻みたいなもので興味がないということでしょうか。
その方がおっしゃるには、チェコが共産圏であったときの思想教育が根付いたのではないかという分析でした。

そうであるならばと、共産圏の中国も同じではないか?と調べてみるとお墓もありますし、死者の魂の存在を信じている人が多いようで、冥婚などという風習もあるようです。台湾が有名ですが。
※早世した若者にあの世で結婚式をしてもらうもの。

ではロシア(旧ソビエト連邦を含む)はどうなのだろうか。社会主義<共産主義(社会主義の改良型)ですので、流れは同じはずです。
チェコと一緒では?と調べてみると、
ロシアの人類学者で死についての洞察が深いセルゲイ・モホフ氏は「死が日常から切り離されて禁忌になってしまった」と書いています。
以前は、日常生活の中に死があり、死を扱う場所がコミュニケーションの場でもあったと。
ところが、ソビエト連邦(宗教禁止の方針をとっていました)の時に、死亡後は、国家がその後を処理するということになったそうです。
しかし、それでもお墓はあった。

そう思うと、チェコの合理主義は、いったい何なんだろうと思ってしまいます。
ヨーロッパはキリスト教(カソリック)の影響が極めて強いのに。

北欧も、自力で食事ができなくなったら見取りに入るというような病院が多いと聞きました。
これは、自然死を受け入れるという姿勢で、それはそれでいいことではないかと思います。

ずいぶん前に、四国の禅宗のお寺に泊めていただいたときに、住職様に、「死とは何でしょうか?」とお尋ねしたところ、「死んだらおしまいじゃ」と斜め上からのお答えを頂戴したことがありました。
さては、ご住職はチェコ人だったか。