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スマホ利用が子供に与える危険性

目次

「どんなに勉強しても意味がない」前頭前野の機能が低下

東北大学応用認知神経科学センター助教 榊浩平氏

スマホを毎日使っている子供は、脳の画像の脳の中央の黒く塗っている部分の発達が止まっていました。
前頭前野の発達も止まっていました。
テレビ等でも同様の事が認められていましたが、ここまで確認できたのは始めてのことでした。

この状態になると、覚える力や考える力が正常に発達していないため、勉強量を増やしても学習されません。

スマホを使わないようにしたら学力に影響が出るかどうかの調査の結果が以下のグラフとなります。

少し救いのあるデータもあります。
子どもたちが何らかの努力をして、スマホを使用しなくなったり使用時間を減らすことができてから2年後に、学力が快復したという調査結果です。

左側の黒のグラフはスマホを全く使用しないグループです。
水色はスマホを1日1時間未満使用するグループです。
赤色はスマホを1日1時間以上使用するグループです。
左側の軸は偏差値です。
なぜか、スマホを1時間未満使用している子達の成績がいいですね(笑)

さて、
右側の一番上のグラフは、スマホを使用しない子供達が、
(黒)使用しないままにした
(水色)1時間未満使用するようにした
(赤)1時間以上使用するようにした
場合の結果です。
1時間以上使用するようになった子達は成績が下がりました。

右側の真ん中のグラフは、スマホを1日に1時間未満使用していた子供達が、
(黒)使用しなくなった
(水色)1日1時間未満使用のまま
(赤)1日1時間以上使用するようにした
場合の結果です。
やはり、1時間以上使用するようになった子供達は成績が下がりました。

右側の一番下のグラフは、スマホを1日に1時間以上使用していた子供達が、
(黒)全く使用しないようにした
(水色)1日1時間未満使用するようにした
(赤)そのまま1時間以上使用し続けた
1日1時間以上使用し続けていた子供でも、使用しなくなったり、1日1時間未満の仕様に止めるようにすると、成績が上がりました。

スマホの使用をやめると脳が発達し始めるのかについては、現在研究中とのことです。

やっぱり怖い💦

なぜ、スマホを使うと脳に影響が出るのでしょうか?

脳は筋肉似ていて、たくさん使えば発達し、使わなければ衰える性質があります。
スマホを使っている時の脳の活動を測定すると、前頭前野が活動していないという研究結果が出ました。
前頭前野には、抽象的な施工に関わる神経回路があり、集中力を高めて作業に専念させる役割を果たすとともに、ワーキングメモリー(情報を一時的に記憶する働き)として働きます。
一日何時間も前頭前野を使わない週間が続くと、前頭前野が衰えていってしまうというわけです。

以下は、「2分間で知らない単語をいくつ調べられますか?」という実験です。
スマホで調べた時と紙の辞書で調べた時の前頭前野の活動の比較です。

スマホで調べている時には、活動量はほとんど増えないのですが、紙の辞書で調べ始めると一気に増えました。
なぜ、スマホで調べたときには前頭前野がさほど活動しないのでしょうか?
これは、心理学の世界では「グーグル効果」や「デジタル性健忘」などと呼ばれる現象です。

スマホで調べると、その都度何度でも情報が出てきます。
脳はエネルギーを大量消費する器官なので、できるだけサボろうとします。
調べたらすぐに出てくる情報をわざわざ覚えて思い出す必要はないので、始めから覚えなくていい情報と判断してしまうと言われています。

この実験では、調べた後に、調べた単語の意味を覚えているかどうか質問をしています。
結果は、スマホで調べた人達はほとんど思い出せませんでした。
辞書で調べた人達は半分程度思い出せたということです。

単に調べるだけであれば、スマホのほうが効率的ですが、調べたことを学習する場合は紙の辞書が圧倒的に有利になります。
電子辞書もスマホと同様の結果となるそうです。

紙の辞書を使って調べる場合は、調べていないときも常に前頭前野が活動しているというところにご注目下さい。

といっても、紙の辞書は重いですしね-・・・

スマホで調べて、自分で単語帳を作っていけば前頭前野がはたらきそうですね。