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生物という科目

どこまで深く理解すればいいのか?

先日、看護学生の方から、「解剖生理学の化学式が出てくるところはどこまで理解していけばいいのか?」というお問い合わせがありました。

結論から申しますと、まずは単純に理解しているのがよろしいかと思います。

数学・英語・国語などとくらべると、生物ほど学習レベルと研究レベルが近接している科目はないと思います。
「このメカニズムはどうなっているんだろう?」とネットで調べると、1ページ目から病院や研究所のホームページが現れ、分子生物学・生物化学の世界に引き込まれてしまいます。
本当に興味深くて楽しいのですが、どこまでも深いので先に進めなくなってしまいます。
ですので、大まかな流れを理解し、暗記して、その後に気になるところを深堀りしていくといいと思います。
生物学は、歴史の短い学問です。
ヘルパーT細胞の働きが解明されたのは1986年です。
ヒトの塩基配列のほとんどが遺伝子情報を持たないジャンク(ゴミ)遺伝子とされてきましたが、実は人の顔の情報を持っていたりすることが分かってきました。
発展途上の学問は、研究レベルと近接するのは当然のことかも知れません。
ただ、試験を目的とした勉強の場合、短期間にどれだけ習得するかということが重要な要素になりますので、知識の深堀りは趣味と割り切られたほうが良いかと思います。