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🌊 南鳥島のレアアース泥が日本の未来を変える?

「レアアースショック」から十数年。あの時の冷や汗を忘れたわけではないでしょう。日本のハイテク産業の血液とも言える「レアアース」の調達は、いまだに中国への依存度が高止まりしています。

ですが、暗い話ばかりではありません!私たちの足元、正確には日本の排他的経済水域(EEZ)の最東端に、未来を変えるかもしれない巨大な希望が眠っています。

💰 海底に眠る「宝の山」、南鳥島レアアース泥

日本の最東端、南鳥島(東京都)の周辺海底、水深6000メートルという途方もない深さに、世界第3位の埋蔵量に匹敵する約1600万トンのレアアースが眠っているというのですから、これはもうロマンですね!

この「レアアース泥」は、2013年に海洋研究開発機構(JAMSTEC)と東京大学などの共同調査によって発見されました。

以来、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)主導のもと、研究開発が進められています。

今年の6月には、JAMSTECによる3週間にわたる現地調査も実施され、その期待の大きさがうかがえます。

まさに、日本の「中国依存度を下げる切り札」として、熱い視線が注がれているわけです。

🥶 あの「レアアースショック」の教訓

レアアースがどれほど重要で、そしてどれほど調達リスクが高いか。

それを痛感させられたのが、2010年のレアアースショックでした。

中国による輸出制限の発表、そして尖閣諸島沖での衝突事故後のさらなる輸出絞り込み…。

日本の産業界は文字通りパニックに陥りました。「これはまずい!」と、政府も産業界もさまざまな対策を講じてきました。

備蓄量の増加

いざという時のための保険ですね。

リサイクルの推進

都市鉱山という名の資源を掘り起こす努力。

他国への投資

供給源の多角化です。

この多角化の事例として、2011年には双日とJOGMECが共同で「日豪レアアース株式会社(JARE)」を設立し、豪州ライナス社に約200億円を出資しました。

これにより、日本国内需要の3割を満たす軽希土(レアアースの一種)の供給ルートを確保しました。これは大きな一歩でした。

🎯 次なる課題:ヘビー級のレアアースと事業化

豪州からの供給は心強いものでしたが、確保できたのは主に軽希土です。

高性能モーターなどに不可欠な重希土の調達は、いまだに中国への依存度が高く、これが日本の産業界にとっての残された大きな課題となっています。

そして、南鳥島レアアース泥の出番です。

特徴南鳥島レアアース泥の強み
豊富な埋蔵量世界3位に匹敵する約1600万トン
資源の多様性特に重希土の濃度が高い!
地政学リスク日本のEEZ内であり、供給途絶のリスクが低い

この南鳥島泥には、高性能製品に欠かせないジスプロシウムテルビウムといった重希土が豊富に含まれています。

まさに、日本の産業が本当に求めている「ヘビー級」のレアアースなのです。

しかし、水深6000メートルという超深海からの採掘は、技術的にもコスト的にも前例のない挑戦です。

泥を引き上げ、そこからレアアースを抽出する技術の開発、そしてなにより、採算が取れる事業として成立させるためのコスト削減がカギとなります。

国産レアアースの夢を現実に変えるには、技術者の粘り強い研究と、国家レベルでの継続的な支援が不可欠です。

海底の「宝の山」を、本当に使える資源に変える日が来ることを、楽しみに待ちましょう!

鹿児島で金鉱脈も発見されるし、核融合にも着手されそうだし、今後が楽しみですね。

 

 

 

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